節電対策
震災で暖房停止!その時高断熱住宅でのくらしはどうなった?
3月11日 14:46分 大震災発生! ここ仙台市若林区でも停電が起こりました。
この家の暖房は、灯油を熱源とした温水パネル暖房でしたが、電気がなければ暖房ができないしくみになっていました。
この家は、省エネルギー対策等級4よりさらに断熱性能を高めた、住宅事業建築主の判断基準(トップランナー基準)を断熱性能だけで達成できるレベルの高断熱住宅でした。
停電期間は5日間でしたが、灯油が入手困難だったこともあり、10日間にわたり暖房を使わず生活し、その間の室温を測定しました。
住宅面積 | 木造住宅2階建104㎡ |
熱損失係数(Q値) | 1.47 |
屋根 | 高性能グラスウール16K175㎜+155㎜ |
天井 | 吹込みグラスウール350㎜ |
壁 | 高性能グラスウール16K105㎜+グラスウール32K40㎜ |
床 | グラスウール48K120㎜を基礎断熱 |
快適で、健康的な住環境が実現でき、冷暖房費も節約できて、CO2排出削減など環境にもやさしい高断熱住宅
高断熱住宅とは
普通に暮らしていても冷暖房費が節約できる家
※資源エネルギー庁が発表しているエネルギー白書2006による。
高断熱住宅とは
結露や底冷えのない、健康的に暮らせる家
ここに興味深いアンケート結果があります。
今まで住んでいた家より断熱性能の高い家に住み替えた約700件2400人の住人に、健康状態がどのように変化したかを調査したものです。
結果をみると、手足の冷えやのどの痛み、せき、目や肌のかゆみなどの症状が改善されたという人が多く、住宅の断熱性能が健康にも影響することがわかります。
高断熱住宅にすると、家中の温度差が小さくなります。その結果、手足の冷えや心臓などへの負担がなくなるだけでなく、結露の発生も防ぐことができるので、アレルギー疾患等も起こしにくい環境になります。
節電しながら夏涼しく冬暖かい住まいにできる、断熱リフォーム
天井裏の断熱は比較的簡単に施工でき、夏の暑さを防ぐ上でも非常に有効です。冷房の電気代を大幅に抑える節電にもつながります。
天井裏の断熱は、基本的には天井裏に点検口から入り、断熱材を敷き込むか吹込むだけです。現在断熱材が入っている場合でも、厚みを増すことで断熱性能は高まります。
▶︎ 床の断熱はフローリングの張り替え時が割安です。
▶︎ 壁の断熱は間取り変更や増改築など他のリフォーム時がチャンス!
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