夏の暑さ対策
住宅を高断熱・高気密化することは、気温が上昇する夏の日中に、屋外の熱気を家の中に入りにくくするため、冷房エネルギーを軽減することが可能です。
また、気温が低下する夏の夜間には、窓を開け、風を通すことで、室内の温度を下げることが可能です。
住宅の夏の暑さ対策に当たっては、次のようなことに配慮すると良いでしょう。
住宅において、天井(屋根)・外壁は占める面積が大きいため、この部分の断熱性能を高めることで熱の浸入を減らすことができます。
太陽は季節によって高度が変化しますので、太陽高度の高い夏の南面は、庇や軒によって日射の侵入を防ぐことが可能です。 しかし東西面は、夏でも低い高度で日射が浸入するため、庇や軒では防ぐことができないので、窓の外側に「すだれ」や「よしず」 などを設置することが最も効果的です。このとき窓の外に距離を空けずに取り付けると風通しが悪くなるため、数十cm程度離して 取り付けると良いでしょう。
家の中の風通しを良くすることは、室内の温度を下げる良い手段ですが、そのためには、最低2方向の開口が必要です。可能であれば地域の夏の卓越風(ある期間に吹く最も頻度が多い風向の風)の方向に合わせた計画が望ましいでしょう。
ただし、気温の下がった夜間に窓を開放することになるので、防犯計画を熟考することや、隣家との距離が近い場合はお互いの視線が交錯しないような配慮が重要です。
出典:「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(HEAT20)」
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