マイスター認定制度

マイスターのいる工務店 Vol.08

株式会社アーネストワン

[企業情報]
本社:〒188-0003 東京都西東京市北原町3-2-22 TEL042-461-6288(代表)
https://www.arnest1.co.jp/

 

 「マイホームを手に入れたいという夢を一人でも多くの方に」との理念に基づき、品質にこだわった戸建住宅、分譲マンションを提供するビジネスモデルで全国に113店舗の営業所(2024年9月現在)を展開する株式会社アーネストワン。建設業(ゼネコン)から事業をスタートし、現場での「モノづくり」にこだわる姿勢が今も脈々と受け継がれているという。今回は、株式会社アーネストワン 執行役員兼生産事業統括部長 竹内 豪様にお話を伺いました。

現在、御社や御社に協力する施工業者には、900名を超える断熱マイスターが所属(社員601名/施工大工377名(2024年9月現在))されており、戸建住宅における断熱材の施工をマイスター認定取得者がチェックできる体制を整えていらっしゃいますが、マイスター認定取得に取り組むことになったきっかけを教えていただけますか。

 もともと断熱材はしっかりと入れなければならないことは理解していましたが、当時は大工さんにほとんど任せており、施工方法については十分に理解していないところもありました。
 断熱材の仕上りにむらがでないようにするにはどうしたら良いのか悩んでいたところ、たまたま九州の現場を巡回していた際に、非常にきれいに断熱材を施工している現場を見かけました。「大工さん、すごいですね」と声をかけたところ「いや、僕、大工じゃないです、断熱屋です」と返ってきました。九州では、大工さんが断熱材を施工するのではなく、大工さんから委託を受けた断熱専門の職人が施工する文化がありました。  その職人たちの施工は、それまで見ていたやり方とは異なり、とてもきれいに感じました。この経験から、断熱材の施工方法についてもっと学ばなければならないと考え、硝子繊維協会のマ イスター認定取得に取り組むことを決めました。
 また、始めるにあたっては、私たちだけでなく、一緒に働いている大工さんにも学んでもらうことにし、その費用は安全協力会で支援することになりました。

御社には、マイスター認定の取得を奨励する制度があると伺いましたが、それはどのような制度でしょうか。

 弊社では、大工さんに安全教育をはじめとした様々な講習等を受けていただき、その評価に応じて大工さんにランクを付けています。マイスター認定の取得も評価基準の一つとしており、また、ランクが上がると工事請負代金の単価も上がるため、大工さんにもメリットがある制度となっています。

 マイスター認定の取得は一日がかりとなるため、ただ「マイスター認定を取得してください」と言うだけでは、大工さんも取得しようという気持ちにはなってくれません。そこで、先ほどのような制度を採り入れることで、取得する意欲が高まるのではないかと考えました。加えて、マイスター認定の取得費用は安全協力会に支援いただきますが、施工品質が向上し、全体的なメリットが大きいと考えました。
 また、断熱材を施工する社員と現場を監督する社員に対しては、マイスター認定の取得を必須としていますが、マイスター認定の講習はすぐに受講できるものでもないため、取得する社員が一定数に達した段階で、メーカーさんにお願いし、講習会を開催しています。

断熱材の施工を当協会の「マイスター認定」取得者がチェックしていることについて、お客様から何か反響みたいなものはありますか?

 正直なところ、特に反響はありません(笑)。マイスター認定取得者が断熱材の施工をチェックしているからといって、それをもって弊社の住宅が選ばれるわけではありません。住宅性能評価を受けている住宅が必ず売れるわけではないのと同様に、お客様のマインドにはあまり響いていないようです。

マイスター認定制度自体の知名度が上がると、意識が変わる可能性はあると思いますか?

どうでしょうか。住宅業界では、100点が当たり前であり、できて当然という考えが根強いです。持っているか持っていないかに関わらず、施工の品質は確保しなければならないと考えています。ただ、管理する立場としては、基本知識をしっかり持っていることでより良いものが作りやすくなると考えています。

(手早く正しい施工で充填作業をする担当大工様)

最後に、今のマイスター認定制度や硝子繊維協会に対してのご意見やご要望などはございますか?例えば最近ですと、外国人労働者が増えており英語での対応を希望する声もあります。

確かにそうですね。日本語は話せても、文字を読んだり書いたりするのは難しい場合があります。実技では問題なくても、筆記で困るケースがあるのは避けたいですね。弊社でもインドネシアやベトナムからの社員が多く、彼らの母国語でマニュアルを作成しています。幸い、海外事業部には母国の人が在籍しており、通訳やマニュアル作成を担当してもらっています。

 また、現場の声を定期的にヒアリングし、小さな改善を積み重ねることで、施工の質が向上すると思います。例えば、もともとフィルムの厚さが薄かったから施工しづらいとかありましたが、以前はあれ以上厚くすると重なってボードに不陸が出る恐れがあったからあの厚さだったと思いますが、今ではあの厚さはスタンダードになっていますよね。
現場での意見を取り入れた改善を重ねることによって、より良い施工につながると考えています。

(すき間なく綺麗に施工された現場)

- Vol.01 -

株式会社小林建設

- Vol.02 -

有限会社川村工務店

- Vol.03 -

株式会社工房

- Vol.04 -

カジワラホーム株式会社

- Vol.05 -

株式会社茨城木材相互市場

- Vol.06 -

静鉄ホームズ株式会社

- Vol.07 -

和建設株式会社

01|
マイスター認定制度とは・しくみ・メリット

02|
施工技術講習会のご案内

03|
マイスターのいる工務店

04|
お施主様訪問

05|
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06|
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