断熱性能を高めることで、暖房していないところでも温度差が小さくてすみ、家じゅうどこでも暖かく、温度
差も少
なく、健康的で快適な居住環境が実現します。
暖房しているLDと暖房していないトイレとの温度差は、断熱性能が低い家では6.2℃もありますが、断熱性能
が高い
と2.0℃しかありません。
断熱性能を高めると、夜、暖房を止めた後も暖かい熱を朝方まで外に逃がさず、早朝の台所仕事もラクになります。
壁の表面温度に注目してください。室温は同じ20℃です。壁の表面温度は断熱性能が低いと外気の影響で11.0℃ま
で低下しますが、断熱性能が高いと14.8℃までしか低下しません。壁などの表面温度と室温を足し
て2で割った値
が体感温度の目安となります。
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断熱性能の高い家にすると、屋根や天井、壁からの熱の侵入を約70〜80%減らすことができます。窓からの
熱の侵入
も大きいので、日射が窓にかからないように庇を付け、西日にはすだれを付ける等の工夫が効果的
です。
ポイント1 屋根・天井、壁からの日射熱の侵入をふせぐ。
面積が大きい屋根・天井・壁の断熱性能を高めて熱の侵入を減らすことが効果的です。
ポイント2 窓からの日射熱の侵入をふせぐ。
※数値は「日射侵入率」:日射熱の影響が室内に入ってくる割合。遮ることができるほど値は小さい。
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夕方や夜になって屋外の温度が下がったら、窓を開けて風を通しましょう。
エアコンだけに頼らず、状況にあわせて賢く住まうことが大切です。
ポイント3 風の通り道をつくる。
夕方、夜になって屋外の温度が下がってきたら、窓を開けて風を通すことが効果的です。
風の入口と出口の2カ所以上窓を設置しましょう。