節電対策

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東日本大震災証言レポート

震災で暖房停止!その時高断熱住宅でのくらしはどうなった?

仙台市内で震災による停電を体験した高断熱住宅にお住まいの方が、地震発生後10日間にわたり暖房を使わ
ず生活し、その間の室温を測定。
外気温0℃を下回る日もあったという厳しい寒さの中で、高断熱住宅の家の中はどのような状態だったかを測
定データに基づいてご紹介します。

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そもそも高断熱住宅とはどんな住まいなのでしょう。

住まいの断熱性能は、節電効果はもちろん、住む人の健康にも影響すると言われています。
快適で、健康的な住環境が実現でき、冷暖房費も節約できて、CO2排出削減など環境にもやさしい高断熱住宅
の良さをデータ等に基づき簡単にご説明します。

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断熱リフォームで節電&快適な住まいに!

断熱リフォームをすれば、少ないエネルギーで快適に暮らせる家になります。
天井や壁の表面温度が下がるため、高めの設定温度でも部屋全体が涼しく感じられます。
節電しながら夏涼しく冬暖かい住まいにできる、断熱リフォームについてご紹介します。

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東日本大震災証言レポート

震災で暖房停止!その時高断熱住宅でのくらしはどうなった?

震災で停電!その後10日間、高断熱住宅では暖房を使わず暮らすことができた!

3月11日 14:46分 大震災発生! ここ仙台市若林区でも停電が起こりました。
この家の暖房は、灯油を熱源とした温水パネル暖房でしたが、電気がなければ暖房ができないしくみになっていました。
この家は、省エネルギー対策等級4よりさらに断熱性能を高めた、住宅事業建築主の判断基準(トップランナー基準)を断熱性能だけで達成できるレベルの高断熱住宅でした。
停電期間は5日間でしたが、灯油が入手困難だったこともあり、10日間にわたり暖房を使わず生活し、その間の室温を測定しました。

室温グラフ3/10〜3/22

■断熱性能データ
住宅面積:木造住宅2階建104㎡
熱損失係数(Q値):1.47
屋根:高性能グラスウール16K175㎜+155㎜
天井:吹込みグラスウール350㎜
壁:高性能グラスウール16K105㎜+グラスウール32K40㎜
床:グラスウール48K120㎜を基礎断熱

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そもそも高断熱住宅とはどんな住まいなのでしょう。

高断熱住宅とは

普通に暮らしていても冷暖房費が節約できる家

一般に、高断熱の住宅(断熱等性能等級4相当レベル以上)は、普通の住宅(断熱等性能等級2相当)と比べて、年間の冷暖房エネルギーを40%以上減らせると言われています。
エネルギー消費量が40%減れば、冷暖房費も40%節約できるはず。家庭内で使用される電力の1/4※を占めるのがエアコンといわれているので、この40%を削減できれば、家庭での消費電力全体の10%が削減可能となります。

※資源エネルギー庁が発表しているエネルギー白書2006による

年間冷暖房エネルギー消費量の比較

高断熱住宅とは

結露や底冷えのない、健康的に暮らせる家

ここに興味深いアンケート結果があります。
今まで住んでいた家より断熱性能の高い家に住み替えた約700件2400人の住人に、健康状態がどのように変化したかを調査したものです。
結果をみると、手足の冷えやのどの痛み、せき、目や肌のかゆみなどの症状が改善されたという人が多く、住宅の断熱性能が健康にも影響することがわかります。
高断熱住宅にすると、家中の温度差が小さくなります。その結果、手足の冷えや心臓などへの負担がなくなるだけでなく、結露の発生も防ぐことができるので、アレルギー疾患等も起こしにくい環境になります。

住宅の断熱グレードと健康度
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断熱リフォームで節電&快適な住まいに!

暑さ対策に効果的な天井裏の断熱リフォーム

天井裏の断熱は比較的簡単に施工でき、夏の暑さを防ぐ上でも非常に有効です。冷房の電気代を大幅に抑える節電にもつながります。
天井裏の断熱は、基本的には天井裏に点検口から入り、断熱材を敷き込むか吹込むだけです。現在断熱材が入っている場合でも、厚みを増すことで断熱性能は高まります。

床の断熱はフローリングの張り替え時が割安です。

冬の底冷え防止には、床の断熱リフォームが有効です。
冬場は素足で歩けないほど床が冷たいというお宅は、床に
断熱材が 入っていない場合が多いもの。
床下に断熱材を入れる場合は、既存床を剥がして入れる方
法 と、床下点検口からもぐって断熱材を入れる方法があり
ます が、フローリング工事と併せて断熱材を敷き込めば、
工事費も 割安になるはず。リフォームのご予定のある方は、
ぜひ、床下 の断熱リフォームを組み込んでご計画ください。

壁の断熱は間取り変更や増改築など他のリフォーム時がチャンス!

壁の断熱性能を上げるには、壁を剥がして断熱材を入れる
必要 があるので、内装リフォームや構造材の補修など他の
リフォー ムと合わせて施工するのがお勧めですが、壁の一面
だけを断熱 リフォームしてもあまり効果が期待できません。
本当の省エネ住宅にするには、床、壁、天井の断熱材がバ
ラン スよく、連続してすき間なく入っていることが重要。
せっかく 断熱リフォームしても住み心地が変わらないという
ことがない ように、事前のチェックは信頼できる施工業者と
一緒にしっか り断熱をチェックすることからはじめましょう。

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