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本社:埼玉県川口市本町3-2-22 工房ビルディング
代表者名:成田 正史
事業内容:注文住宅の設計・施工・監理・リフォーム、コンピュータシステム開発・販売
TEL:048-227-0500(建築事業部)
ホームページ:http://www.h-kobo.co.jp
マイスター認定者 7名
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2011年2月22日
1980年、北海道札幌にて設立。92年にコンピュータシステム会社として首都圏に進出し、バス業界向
けのシステムを全国展開している。
(株)工房が新規事業として建築事業部を立ち上げたのが2004年。
「首都圏にもあったかい家を!」と、社長の一言からスタート。
以来家づくりに夢とこだわりをもつお施主様からの依頼が相次いだ。
「日本の住まいのレベルをもっと上げたい」と熱く語る建築事業部のリーダー、成田常務にお話を伺っ
た。
常務取締役 成田 明正 様
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北海道と関東では"断熱気密"に対する意識が全く違う、という成田常務。
「北海道は家の中に寒い場所をつくらない。関東では暖房が効いている部屋はあったかいが、それ以外の部屋は寒い。結果、冬は
みんながコタツを囲んでじっとしている生活になる(笑)。
家の中に寒い場所があると結露は起こるし、ヒートショック等の健康リスクも高まる。それなのに関東の人は寒い家でも気にしな
いし、大工さんも断熱気密の事をよく知らない。不思議な気がしました」
北海道では大工もお施主様も断熱気密の測定値を気にするほど。あったかい家をつくるということが、建築事業者の生命線でも
あったという。
「断熱気密をしっかりやれば、大きな空間をつくっても寒くない。家はもっと自由に設計できるようになるし、冬でも活動的で、
健康的な暮らしができる」そんな快適な生活が味わえる高断熱高気密の家の価値を、関東の人にも知ってもらいたい。それを"誰も
やらないならウチでやっていこう!"。これが建築事業着手の旗印となったそうです。
事業をスタートさせてみると"あったかい家に住みたい""高断熱高気密住宅を建てたい"というお施主様が予想以上にいるこ
と、その多くが断熱施工についてもよく勉強しているのに驚かされたそうです。
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「できれば断熱材はすべてグラスウールを使いたいぐらい。特に木造住宅の充填断熱にはグラスウールが適している」という成田
常務。
その理由を尋ねると、素材の安全性の高さにあるという。経年変化や健康被害が極めて少ない断熱材であり、グラスウールは伸び
たり縮んだりする木材の変化に追随するので、断熱欠損が起こりにくく、断熱性能へ信頼性が高いという 。
「建物は何十年単位で使われる寿命の長いもの。しかも断熱材は外から見えない。それだけに品質や安全に対する信頼性は一番重
要。グラスウールは長年の実績がそれを証明している。さらに、コストパフォーマンス高さも魅力。できるだけいい材料を使って、
いい家を建てる。弊社は住宅の"価格"で勝負するのではなく、"価値"で勝負している。だからこそ、コストパフォーマンスの高
い施工が大事なんです。もっともっと高断熱住宅用の使いやすい製品を開発してほしい」と、グラスウールの信頼性と今後への期待
を語ってくださいました。
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「マイスター認定制度」を知ったのは、半ば偶然。インターネットでグラスウール製品について調べていて、この制度を知ったという。
即刻、講習会の申込みをし、木造住宅に関わる現場監督4人と大工3人に声をかけ、7人で講習会を実施。実棟講習も行った。講習
会終了後、7人全員が認定試験を満点合格、実技試験も合格し、晴れてマイスター認定された。
「"断熱気密施工の重要性を知る"という意味では大変有効な社員教育になりましたが、弊社では次世代省エネ基準以上の気密性
能を目指しているので、できれば、もう少しハイレベルな講習&試験にしてほしかった」と、辛口のご要望もいただきました。
関東に暮らすようになって、最近、住まいに対する考え方少し変わってきたという成田常務。
「窓はウィンドウ(穴)ではなく、外との一体感を感じるための"開口部"という日本古来の価値観が解るようになってきた。断
熱効率は悪くなるが、大きな開放的な窓をとりながら、いかにあったかく、できるだけエネルギー効率の高い家をつくるか、それが
新たなテーマになりました」
と日本の家づくりのさらなるレベルアップに情熱を燃やす若きリーダーの姿がそこにありました。
3人とも施工監理を担当する現場監督。職人である大工さんたちと共に初めて施工講習も行ない、共に
受験生として認定試験に臨んだ。講習会を通して立場の違いを越え、お互いの知識や技術に対する貴重
な意見交換もでき、コミュニケーションも深まったという。
「南の島に住んでいたせいかこれまで断熱についてそれほど深く考えたことはなかった。今回の講習
で筋交いの後ろの断熱材の入れ方や、コンセントの裏側など見落としがちな欠損のポイントが把握でき
たことが最大の収穫。」と阿世知さん。
「建築士を取るまでは"断熱材は入ってさえいればいい" と思っていたひとり(笑)。その後勉強し
てそれなりに解っていたつもりでしたが、気流止めの重要性については今回改めて認識できました」と
橘さん。
「実技試験の時の棟梁の施工のスピードはさすがに見事なものでした。初めて自分自身で施工をして
みて、監督と職人さんの目線の違いなども実感でき、これからの仕事につながるいい経験でした」と平
井さん。
みなさん認定試験は余裕の満点合格! お見事です。